建築学科の佐藤達生特任教授が、学術の進歩に寄与する優れた業績を表彰する２０１７年「日本建築学会賞」を受賞しました。受賞の対象となったのは「ゴシック建築の線条化のプロセス解明」で、日本建築学会からは「従来説の誤りを修正し、ゴシック建築の構造的発達の契機を解明するなどの成果を示している。」などと高い評価を受けました。
　佐藤達生特任教授の専門は建築史で、西洋建築史などに関する論文や著書が多数あります。日本建築学会は、佐藤達生特任教授の成果について、「様式論的に組み立てられてきた従来の建築史研究に、視点、方法、成果の上で大きく貢献するもので、西欧の先行研究の成果に従った研究が主流を占めてきた我が国の西洋建築史家にとって、先行研究を批判的に捉えて解明された成果は、見過ごすことのできないものである。」として、「現在の我が国における西欧中世建築史研究の学術的水準の高さを示したものと評価される。」と表彰の理由を挙げています。