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ピックアップ研究23 伊藤研究室 ピックアップ研究23 伊藤研究室

アスリートが取り組むハードなトレーニングでも、
ダイエットのための筋トレでも、
私たちはトレーニングを行う際、
「より効果が出やすい、効率的な方法で
トレーニングしたい」と思うはず。
さらにその方法が、
他の方法よりも「簡単」で「手軽」など、
実践しやすい方法であれば言うことはありません。
目的などに応じて、
これまでにもさまざまなトレーニングが
生まれてきましたが、
それらの改良や新しいトレーニング法の開発には、
生理学などの科学的な根拠に基づいた
検討や分析が大きな力を発揮します。

屋外スポーツの場合、アスリートのパフォーマンスは天候などによって左右されます。なかでも大きな影響力をもっているのが気温です。もちろん、気温以外にもさまざまな要因が複合的に関係しているので一概にはいえません。しかし、日頃からトレーニングを積んでいるマラソン選手であっても、風量やその他の条件は同じでも気温が低かっただけで大きく記録を落としてしまう、というケースもあるのです。そこで環境温度、特に寒冷環境下での人体の運動能力について研究しているのが、大同大学情報学部総合情報学科の伊藤僚先生。
「たとえば雪山で遭難して、凍傷や低体温症になっているなどの極端な状況をイメージしてもらうと、寒冷環境では人の運動能力が落ちるということは想像しやすいと思います。しかし、マラソンなどを思い浮かべると、少し寒いくらいのほうが気持ちよくて走りやすいと感じられる方も多いのではないでしょうか。実際はどうなのか、データを収集し、科学的に分析してみようとこの研究を始めました」
伊藤研究室では環境温度が人の運動パフォーマンスにどのような影響を与えているか、さまざまなデータを収集・分析し、生理学の観点からその仕組みなどを明らかにしようとしています。

伊藤先生は、被験者に低温環境下で運動をしてもらい、心拍数や乳酸値、酸素摂取量などを計測し、同時に被験者の体感での疲れ具合などをヒアリングして、実験データを収集しています。
「人間の体のメカニズムはとても複雑です。たとえば、人 は寒ければ震えて自らを温めようとし、暑ければ発汗によって体温を下げようとします。複雑な人体において、環境温度と運動能力の関係だけを正しく切り分けて把握するのは非常に難しい面があります。さまざまな予備実験を行いながら実験方法を確定させていき、たくさんの実験データを比較することではじめて正しい判断ができます」
低温環境下において運動能力は落ちるが、被験者当人の体感的な疲労感は低温環境下であってもあまり変わらないことがわかってきました。「体感としてはあまり変わらないというところが、大きな発見でした」と伊藤先生。この結果により、同じ負荷のかかる運動を同じ時間行っていた場合、本人の自覚なしに低温環境下のほうがより体に負荷がかかっているということが明らかとなりました。これは、逆説的に言うと、人体を冷却すると効率的なトレーニングをケガや疲労のリスクを抑えて実施できることにつながります。

「筋肉を冷却しながら運動することで、高地トレーニングのように同じメニューでより効果的にトレーニングできる方法を確立できればと思っています」
高地トレーニングとは、低圧低酸素の高地環境下で行うことで、同じトレーニングであっても効率よく運動能力向上を目指す方法です。現在、伊藤先生は身体の部分冷却を行 うことで、効率よくトレーニングできるプログラムの開発に着手しています。また、高地トレーニングでは負荷が上がった分だけ疲労度も増しますが、先生が開発に取り組む「冷却トレーニング法」は疲労度には影響しません。そのため、わざわざ高地に行く必要もなく、今までと同じ疲労度でトレーニングの効果だけをアップさせることができる可能性があるのです。「冷却トレーニング法」は、アスリートの本格的なスポーツトレーニングだけでなく、ジムでの筋トレやダイエットなど、みなさんの身近なところへの応用も期待されています。「ウォーミングアップ」や「体が温まってきて動きが良くなった」などの言葉が使われているように、運動やスポーツをするのにあたって、「体の冷え」はマイナスのイメージがあります。しかし、伊藤先生の研究によって、近い将来そのイメージは大きく変わることになるかもしれません。

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