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ピックアップ12 ⽶澤研究室 ピックアップ12 ⽶澤研究室

まちを歩いていて「この住宅はステキだな」
「居⼼地のいい空間だな」などと
感じた経験はありませんか?
建築の何が、そう感じさせるのでしょうか。
機能? 構造? ――それだけではなさそうです。
「建築学は⼯学だけでなく、
芸術学・哲学・⼼理学・歴史学・法学など、
あらゆる分野が融合した総合的学問です」
と語る⼤同⼤学⼯学部建築学科の⽶澤隆先⽣に、
建築と⼈間の関わりについて伺いました。

建築学部(仮称)建築学科 ⽶澤隆先⽣

建築学は⼈間学。⼤きな⽬で⼈間を⾒つめよう!

地震などに耐える構造や材料、必要な機能を実現する設計といった技術⾯の学びは、建築学科の学⽣にとってもちろん重要です。しかし、建築に必要な要素は、技術⾯だけではない、と⽶澤先⽣は⾔います。「建築の対象は⼈間です。そして⼈間とは、合理性だけで⽣きる存在ではありません」。何かに感動したり落胆したり、ケンカしたり仲直りしたり、泣いたり笑ったり怒ったり――そんな複雑で不合理な、だからこそ豊かな⼈間の⼈⽣が営まれるステージ、それが建築なのです。だから建築を志す学⽣は、⼈間が持つさまざまな側⾯、多様な価値観を知っておかなければなりません。芸術学・哲学・歴史学といった、⼯学とは縁遠いような学問分野を建築学に含める理由は、そこにあります。
“さまざまな価値観”を知ることは、グローバル化が進む現代では特に重要です。「近代以降に登場したプロダクト、例えば⾃動⾞のデザインは、欧⽶でもアジアでも⼤差はありません。このように“国際的な均質化”が進む今こそ、⽇本ならではの価値観を拾い上げて、現代にふさわしい形で提⽰し直すことが必要です」と⽶澤先⽣。……ちょっと難しい? 具体例で説明しましょう。

⽶澤先⽣が⼿がけた「公⽂式という建築」。
1階と2階が分離せず、“表情”でつながることができます。

2つの異なる価値観が同居する「公⽂式という建築」

⽶澤先⽣は建築設計事務所を主宰し、世界から注⽬される建築家でもあります。下の写真も先⽣の作品。題名は「公⽂式という建築」、つまり学習塾です。とんがり屋根を含む2階の「屋根空間」は、⼦どもたちが集まる学習塾。1階の「⼟間空間」は、地域のお年寄りを中⼼とする⼤⼈が、俳句や⼯芸を学ぶ教室です。屋根空間のガラステーブルは、⼟間空間の天井を兼ねていて、互いの様⼦を⾒ることができます。「⼦どもたちは、⼟間空間で楽しく学ぶ⼤⼈たちを⾒て、“漢字や計算のドリルだけが勉強じゃない。もっと豊かなものなんだ”と、新たな価値観を持つことができます。⼤⼈たちもまた⼦どもとの交流の中で得られるものがあるはずです」。
つまり、2つの異なる価値観を切り分けることなく、1つの空間に同居させた建築なのです。この学習塾は、京都市伏⾒区の歴史ある町家の中にあります。京都は、ローマやパリといったヨーロッパの古都とは異なり、平安時代から平成・令和時代まで、多種多様な価値観の下で作られた建築が、⼀つの都市として⽭盾なく融合していることが特徴です。先⽣によれば、この建築は「時代とともに変化する価値観を取り込んで常にバージョンアップしてきた京都のまちを、現代の視点で読み替えたもの」となります。

卒業研究に取り組む⽶澤研究室の4年⽣。2019年夏には、⽇本最北端の村・
猿払村(北海道)の依頼で観光ポスター制作も⾏いました。

好きなことをとことん追求することから始めよう

学⽣に対して、先⽣はこんな期待を語ります。「1・2年次は、好きなことをとことん追求してほしい。ゲームやマンガに熱中して周囲の⼤⼈から叱られた経験を持つ学⽣もいるかもしれませんが、もしかするとそこには、⼤⼈たちにはない新たな価値観や⾝体性が誕⽣しているのかもしれません。⾃分は何が好きなのか、何が好きではないのかをじっくりと⾒つめ、その価値観を⾃分の建築の中に投⼊してほしいのです」。
この⾔葉を裏付けるように、⽶澤研究室に所属する4年⽣は、ジブリなどの“ファンタジーアニメ”に登場する現実空間と虚構空間をつなぐデザインを研究したり、“妖怪”に注⽬して昔の⽇本⼈が空間に⾒いだした物語を考察したりと、独⾃のテーマに取り組んでいます。「彼らのさまざまな関⼼を、建築学の中に位置づけていくことが、先導者としての私の役割です」と⽶澤先⽣。⼯学の枠にとらわれない⼤きなアプローチの中から、新たな建築が“発明”される可能性もあるのです。

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