一般社団法人 電気学会が発行している『電気学会論文誌Ｃ（電子・情報・システム部門誌）』12月号（Vol. 143　No. 8）に、情報学部 情報システム学科 不破勝彦教授と、本学の卒業生である沖村達也さん（2021年度修了）、庄司篤志さん（2022年度卒業）、清水優さん（2022年度卒業）、米藤俊哉さん（2022年度卒業）が投稿した論文「外乱オブザーバを用いた準強安定化補償器の一考察」の掲載が決定しました。

本論文は、2022年度卒業研究で発表された内容をまとめたものであります。
外乱オブザーバを制御対象に対する直列補償器として表現すると、外乱オブザーバは安定であっても同補償器は不安定になることがあります。
その際、観測出力の信号線が断線すると見かけ上不安定な開ループ系になり、応答の劣化を引き起きしてしまいます。
論文では、外乱を抑制するだけではなく、保全性を改善するため断線が生じても制御系が不安定にならないようにするための外乱オブザーバの設計法を与えました。
そして、断線しても応答が劣化しないことを実証し、提案する設計法の有効性を示しました。