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NEWS

2025.11.28 先生の活躍 地域連携

名古屋市立沢上中学校の生徒が模擬授業を体験しました/宮本潤示准教授

11月26日(水)、名古屋市立沢上中学校の2年生11名が、キャリア教育の一環として大学見学のため来学しました。

生徒たちは大学の説明を受けた後、工学部 機械工学科の宮本潤示准教授による模擬授業「金属の性質と摩擦、摩耗について」を受講しました。
模擬授業では、宮本准教授が「摩擦がなければ、私たちは立つことも歩くこともできません。車は進めませんし、ブレーキで止まることもできません。山や街も平らな世界になってしまいます。」と、日常生活に結びついた具体例を挙げながら、摩擦が私たちの暮らしと世界を支える重要な力であることを説明しました。

参加した生徒たちは、普段意識することのない摩擦の役割について理解を深めました。一方で、機械工学の分野では「摩擦が大きすぎるとエネルギー消費や製造コストが増え、CO₂排出量の増加にもつながる」という課題があることも紹介しました。宮本准教授は、こうした課題を解決するために摩擦の少ない材料の開発や、ムダの少ない設計の知識・技術が必要になることを伝え、未来の「ものづくり」を支える工学の役割について紹介しました。

授業後半ではグループワーク形式の実験を行いました。ミニカー、消しゴム、オブジェなど異なる素材の物体を斜面に置き、分度器で“すべり始める角度”を測定しました。測定後はデータをまとめ、大学生の研究と同じ「観察→予想→実験→まとめ→発表」という科学的思考のプロセスを協力しながら体験しました。最後はグループごとに結果を発表し、主体的に考え、手を動かし、共有する学びの場となりました。模擬授業後、生徒たちは宮本准教授の引率で実験室を訪問し、実際の実験装置の説明を受けたり、卒業研究に取り組む学生へ質問したりするなど、大学での研究活動の現場に直接触れる貴重な時間を過ごしました。

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