2025.10.06 学生の活躍
技術雑誌「機械設計」に解説記事を執筆しました!/林秀行さん
大学院 研究生 林秀行さんが、技術雑誌「機械設計」10月号の特集に解説記事を執筆しました。
「機械設計」は、機械の設計に関わる広範囲のテーマを扱う実務/技術分野にフォーカスした専門雑誌で、
各号ごとに特定テーマを深掘りする特集を組んでいます。
10月号のテーマは「減速機の最新技術と選定・活用法」で、減速機の機能・技術動向、選定ポイント、
メーカー動向などを網羅する形で構成されています。
減速機とは、一般的に複数の歯車を組み合わせて、高速回転するモータの回転速度を落とすとともに、
トルクを増大させて十分な回転推進力を得る重要な工業製品ですが、林さんは減速機の小型化をテーマに、
斬新な発想で歯車に頼らない減速メカニズムをこれまでにいくつも開発しています。
その成果は6件の特許と2件の学術論文として公開されていますが、
学術論文の1件が日本機械学会の2023年論文アクセスランキングで2位となりました。(https://www.daido-news.jp/du_news/teacher/5654.html)
これが雑誌を発行する日刊工業新聞社の目に留まり、執筆依頼をいただくことになりました。
今回の特集記事では、『新しい発想に基づいた減速機の研究開発例』というタイトルで、
スピログラフという知育玩具やディジタル信号のサンプリング定理に発想を得た5種類の減速機に加えて、
これまでに無い歯形を有する歯車について、開発の経緯や特長を詳説しています。
特集は10本の記事から構成されていますが、林さんの記事はそれらのトップバッターに位置付けられ、
通常の倍以上の9ページを割当てられています。
林さんは、今回の執筆について「苦労して生み出した学術論文がきっかけとなって執筆を依頼されたことを光栄に感じています。
自分の研究が決して独りよがりのものではないことも確認できました。
記事でも述べていますが、減速機や歯車はある程度完成された技術分野であるため、新しい減速メカニズムを目にする機会も減ってきました。
今回の特集を契機に同分野の研究者との交流が生まれたら嬉しいです。」と語っています。
機械設計 2025年10月号はこちら
https://pub.nikkan.co.jp/book/b10146620.html

機械設計の特集記事と林さんが開発した種々の減速機